ミクロネシア連邦 -ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエ-

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伝統文化

集会場

集会場 (ヤップ)

ヤップの村々には「ぺバイ」「ファルー」と呼ばれる集会場があります。「ペバイ」は村の公民館のような場所で、村の男性・女性・子供がそれぞれの目的をもって集うところです。「ファルー」は海岸に建ち、村の船着場、男性の作業場、仕事の伝習所のような役割を果たし、女性は今でも近寄ることができません。
ヤップの伝統建築には釘は使いません。また、ぺバイやファルーが建つ広い石の土台は先祖代々伝わる大切なものです。


石貨

ストーンマネー (ヤップ)

ストーンマネー(石貨)はヤップでは「ライ」または「フェ」と呼ばれます。いわゆる「キャッシュ」ではなく、大切な宝物、気持ちを表す道具とでも言い換えたほうがよいかもしれません。価値はその石が運ばれてきたストーリーと、それを説明する人の表現能力によって評価されます。旅の苦労や失われた命もその価値を上げる要素になります。
サイズは手のひらに乗るものから、直径2.5メートル以上もあるものもあり、その多くはパラオからカヌーで運ばれてきました。ヤップに帰り着く前に海に沈んでしまった幻の石貨にも価値があり、今も立派に通用しています。


カヌー

ナビゲーション (ヤップ)

「ナビゲーション」と呼ばれる、しなやかで美しいヤップの伝統的なカヌーは、海と陸とを結び付ける大切な乗り物です。動力になるのは草木で編まれた帆とカヌーを漕ぐ人の力、そして位置は風、空、海流、海の深度で調整します。ナビゲーションで過去には、ヤップから日本、ハワイ、タヒチなどの遠地へ渡ることに成功しています。
毎年10月頃(日程などの詳細はヤップ州政府観光局までお問い合わせください。)にヤップ・カヌーフェスティバルが開催されています。


ラブスティック

ラブスティック (チューク)

昔、若い男性は自分だけの長さの違う2本の同じデザインをした棒を持ちあわせていました。
短いものは彼ら自身の髪にさし、長いものは女性への告白に使いました。
男性は夜になると、意中の女性の部屋や彼女の髪をラブスティックでつつき、女性は矢先のデザインで誰が来たのかを判断し、OKなら引き入れ、 そうでなければ押し返しました。


デビルマスク

デビルマスク (チューク)

デビルマスクはチュークに伝わる伝統的な面です。
その昔、Tolという島には伝説のおばけが住んでいました。このおばけは飢えに苦しんでいる人々から食べ物を盗んでいました。人々はこのおばけを怖がらせるためにデビルマスクを作りました。後に、人々は集まり、このデビルマスクをつけました。おばけは怖がり逃げ出し、二度と戻って来ることはありませんでした。


アイランドスキル

アイランドスキル (ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエ)

ヤシの葉で籠やマットを編んだり、建築に使うヤシロープを編むのは今でも大事な生活の一部になっています。
島に咲く美しい草花で編むマラマル(花冠)は、島のおしゃれの象徴です。歓迎や儀式以外でも、また女性だけではなく男性もかぶります。
マラマルは使用後にゴミとなってしまっても、簡単に土にかえるので、他の動植物の養分となり、島のエコシステムに貢献しています。


伝統工芸

伝統工芸 (ヤップ, チューク, ポンペイ, コスラエ)

木や貝、椰子の繊維などを利用し、工芸品やアクセサリー、鞄などを作っています。
これらは昔ながらの手法で、手斧やナイフ、針などの簡単な道具を器用に扱い作られます。
サメやマンタなどの置物、貝やアイボリーナッツなどの木の実からつくるアクセサリーなどが人気です。


伝統の踊り

チュル

チュル (ヤップ)

チュルと呼ばれるヤップの踊りは、謡の中に込められた村の歴史や教訓話を振りとともに大事に受け継いでいます。踊り手はヤシ油に溶かしたターメリックを身体に塗り、花や葉で美しく身体を飾ります。 踊りにはいろいろな型や種類がありますが座り踊りと立ち踊りがヤップ古来のもので、これらは必ず男だけ、女だけで踊られます。主に子供や若い男女混合で踊られるもののうち、踊り手が棒や竹をもって 激しく踊るものは離島から伝えられた棒術由来の踊りで、またメロディにのって行進しながら踊るものは日本時代にできた新しい踊りです。


 レープ、ウェン、トキア、サペイ、ケピル

レープ、ウェン、トキア、サペイ、ケピル (ポンペイ)

離島やそれぞれの村に伝わるこれらのダンスは、共通して、男性も女性もマラマル(花冠)をかぶり踊ります。このマラマルはブーゲンビリア、ハイビスカス、プルメリア、ジャスミン、イランイランなどの華やかでかわいらしく、香り高い花々で作られています。また、ハイビスカスの繊維からできたスカートを着用します。
ポンペイのダンスでは唯一、男性、女性混合のグループによる歌と踊りもあります。
女性がひざの上にのせた板を叩き、リズムを奏で、男性は、カヌーのパドルを使ったような踊りで表現します。


伝統衣装

ラバラバ

ラバラバ (ヤップ)

ヤップの女性は、トップレスで「ラバラバ」と呼ばれる、色鮮やかなストライプの手織りの腰布をまといます。島によって巻き方が異なります。ラバラバの種類にはハイビスカスの繊維やヤシの葉などで編んだもの、バナナの繊維や木綿糸で手織りしたものなどがあります。
男性は「スー」と呼ばれるふんどしを着用します。「スー」も島によって着付けが異なります。


チュークドレス

チュークドレス (チューク)

チュークドレスはゆったりとしたカラフルな柄のワンピースです。
色はシックなものから南国らしい明るいものまで様々です。
胸の部分にはレースやスパンコールなどの装飾が施されているのが特徴です。
普段着以外にも正装として、冠婚葬祭にも着用されます。


Pohnpei skirt

ポンペイスカート (ポンペイ)

ポンペイ島独特のスカートはウロースと呼ばれ、女性の普段着として一般的に着用されています。
カラフルで細かな刺繍やながほどこされたロングスカートです。
普段着以外にも正装として、冠婚葬祭にも着用されます。


ローカルフード、ドリンク

サカオ

サカオ (ポンペイ)

サカオはポンペイの人々にとって、一般的な飲み物として祭りなどの大切な行事以外でも、日常的に好まれ飲まれています。サカオは伝統的な方法で作られます。玄武岩(ナンマドールでも使用されている)の石の上で、サカオ(胡椒科の木の根)を叩いたものを、ハイビスカスの葉でくるみ抽出します。
アルコール成分は入っていませんが、麻酔性があるため、気分が気持ちよく沈むような神秘的な体験をすることができます。


PEPPER

ポンペイ・ペッパー (ポンペイ)

ポンペイの胡椒は辛いばかりではなく、香りと風味がとても豊かです。ポンペイは非常に湿度が高いため、胡椒の香りを含む揮発性の成分が、揮発せずに粒のなかに閉じ込められています。また、通常は一年に一度収穫されるものですが、ポンペイでは年に数度収穫することができるため、いつでも新鮮な状態のものが出荷されています。


Oranges

オレンジ、ライム、タンジェリン (コスラエ)

コスラエは、オレンジ、ライム、タンジェリン、その他柑橘類の名産地として有名です。
コスラエには写真のようなフルーツ販売所が数多くあり、いつでも購入することができます。


ビートルナッツ

ビートルナッツ (ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエ)

青い実(ブー)をキンマの葉(ガブイ)にのせて珊瑚を焼いて作る白い粉(ワッチ)を振りかけてくるみ、口の奥で唾液と混ぜながらよく噛むと、血液の循環が促進されて顔がボーっとほてり暖かくなります。
ビートルナッツはすべての州で好まれている嗜好品で、露店でも簡単に手に入ります。


フルーツ

フルーツ (ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエ)

バナナ、ココナッツ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ・・・
ミクロネシア連邦は数えきれないほどのトロピカルフルーツの宝庫です。
あまり海外のマーケットでは出回っていないサワーサップやブレッドフルーツ、ローカルレモンなどもたくさん自生しています。
また、バナナには大変種類がありますが、その中でも特に「カラチバナナ」は特に栄養価が高く、最近では地元だけではなく海外からも注目をあびています。


イモ類

主食 (ヤップ、チューク、ポンペイ、コスラエ)

ミクロネシアの代表的な食材は、タロイモ、ヤムイモ、ブレッドフルーツ(パンの実)、およびココナッツです。
主要なタンパク源は、魚、カニ、貝類および豚・鶏肉などです。